膀胱結石の内視鏡での手術が最近すごく増えています

先日行った膀胱結石の手術の写真です

 

当院ではなるべく皮膚の切開も小さくして動物の負担を少なくなるようにしています

皮膚自体の切開は2-3cm(結石の大きさによります)でおこないます

 

その切開創から膀胱を腹腔鏡にて探し出して腹壁に縫い付け細い内視鏡を膀胱内にいれて

 

 

このようにカメラを見ながら結石を取ります

 

取り残しなどがないようにカメラで尿道内も確認していくと

このように尿道からいれている尿道カテーテルのよこに結石がのこっていました

 

なので・・・・

細い内視鏡から鉗子をいれてその結石を取り除いていきます

 

以前にも書きましたが小切開での膀胱結石摘出術はかならいままでの大きく切開する手術とはちがい

結石に取り残しが減るだけでなく動物たちへの肉体的負担も小さくなります

 

ちなみに当院には軟性気管支鏡及び軟性膀胱鏡、硬性膀胱鏡などがありますが

尿道から内視鏡を入れて結石を取るとしたら・・・・・・

猫の雄;そもそもペニスからいれれる内視鏡がありません→なので皮膚切開しての摘出しかありません

猫のメス;猫が大きければ尿道から内視鏡が入る場合がありますが、完全に結石の大きさでできるかがきまります→一般的にはもってこれないので皮膚切開が基本となります

犬の雄:内視鏡は入りますが・・・・・やってみないとわかりません・

犬の雌;結石が5mm超えていると難しいことがおおいです