最近ねこちゃんの食欲不振がよく来院されます。
私が経験した、かつその後の診察に大きく影響していることがあります。
その猫ちゃんは食欲不振が続いていました
腸炎を疑い、入院下での点滴治療をしていました。
(この治療になるまでにはいろいろ検査及び治療について飼い主様とご相談しています)
状態も安定し猫ちゃん自身もゴロゴロと言って機嫌もよさそうに見えていました
しかし1週間ぐらいだったと思うのですが食欲が全然回復せず、飼い主様との相談により内視鏡及び開腹手術での腸管内の確認を行いました
すると胃内にはなにもなかったので開腹したところ腸管内に毛玉が詰まっておりその部分が穿孔していました
結果、そのことが原因で手術後その子はなくなりました。
もっと早く開腹していたらと今でも考えさせられています・・・
この経験から私は食欲不振の猫ちゃんが来院された場合は常に上記のことを考えながら診察をしているため、早い段階で開腹手術の必要性を説明するようにしています
実際にどのくらい毛玉や異物が原因で食欲不振がおきているのかわかりません。
でも何日も食欲不振が続いていたら同じことが起きていないとも限らないのです。
治療をしていても回復してこなければ、CTや内視鏡、そして開腹といった麻酔下での処置を考えに入れていただけたらと思います
(当然そこまで何もしないわけではなく、いろいろ相談させていただきながら治療はします)